はじめに
私は令和7年度の行政書士試験を受験し、現在は合格見込みの状態です。
ひとまず「試験は何とかなりそうだ」と思える一方で、次に頭に浮かんだのが
「このあと、何をすればいいんだろう?」 という疑問でした。
開業を考えてはいるものの、
- そもそも開業準備って何から始めるべきなのか
- 事務所、実務、集客、どれが先なのか
- やってはいけないことは何なのか
正直なところ、まったく分かっていない状態 でした。
行政書士試験の勉強については、テキストや予備校、合格体験記など情報は豊富です。
しかし、「合格後、どう動くべきか」「開業前に何を知っておくべきか」という情報は、
意外なほど体系的にまとまっていないと感じました。
そんな中で手に取ったのが、
『行政書士合格者のための 開業準備実践講座』 という一冊です。
本記事では、
「合格見込みだが、開業準備は右も左も分からない受験生」 という立場から、
この書籍を読んで感じたこと・役立つと感じた点を率直にレビューしていきます。
まず「やってはいけないこと」から始まる構成が良い
本書の最大の特徴は、
最初に行政書士の処分事例や違反事例をしっかり紹介・分析している点です。
これにより、
- 行政書士業務のリスク
- 業際違反の怖さ
- 「知らなかった」では済まされない現実
が、かなり具体的にイメージできます。
開業前にこの現実を突きつけられることで、
「覚悟を持って始める仕事なんだ」という意識が自然と固まる構成になっています。
失敗要因が具体的で、イメージしやすい
本書では、行政書士が失敗する要因を
抽象論ではなく、具体的な行動レベルで分解しています。
- なぜトラブルになるのか
- どの判断が間違いだったのか
- どうすれば回避できたのか
が、ケースベースで書かれているため、「自分が開業したら、ここで同じミスをしそうだな」
と、かなりリアルに想像できます。
マイナス面を先に出すからこそ信頼できる
処分事例・失敗事例など、
あえてマイナスの話から始めている点も好印象でした。
表面的に「行政書士は夢がある」「自由な働き方ができる」といった
良い面だけを並べた本ではないことが、序盤でしっかり伝わります。
そのため、この本で語られる「心得」や「考え方」にも自然と説得力が生まれていると感じました。
開業後の自分が具体的にイメージできる
本書は精神論も多く書かれていますが、単なる抽象論に終わらず、
- 実務の進め方
- 業務上の判断基準
- トラブル回避の考え方
といった点が具体的な行動イメージとセットで書かれています。
そのため、「開業した後、自分はどんな判断を迫られるのか」
を事前に疑似体験できるのが大きなメリットです。
開業前に準備すべきことが明確になる
開業準備についても、
- 何を準備すべきか
- なぜそれが必要なのか
が具体的に示されています。
「資格を取ったから何とかなる」といった楽観的な考えを、良い意味で打ち砕いてくれます。
Q&A形式が実務セミナーのよう
後半のQ&Aパートは特に実用的です。
- 実際に聞きたくなる疑問
- 開業前後に悩みがちなポイント
に対して、
まるでセミナーで直接質問しているかのような回答が並びます。
開業準備を進める人にとっては、このパートだけでも読む価値があると感じました。
実務に直結する資料が付いているのも良い
資料編には、実務ですぐに使えそうな資料が掲載されており、
「読むだけで終わらない本」になっています。
開業前〜開業後まで、長く手元に置いて参照できるタイプの書籍だと感じました。
総評|開業前後に長く役立つ一冊
結論として、読んで良かったと思える書籍でした。
- 実体験に基づくため説得力がある
- 開業の覚悟が決まる
- 「失敗しないための視点」が身につく
- 実務資料もあり、実用性も高い
一方で、
- 細かい実務手順まで網羅しているわけではない
という点はあります。
ただし、本書内で「開業までにそろえる・読む本」も紹介されております。
また、同著者が発行されている実務家養成講座の書籍もあります。
次はその書籍も読んでみようと思いました。
こんな人におすすめ
- 行政書士試験に合格し、開業を本気で考えている人
- 「開業の現実」を事前に知っておきたい人
- 失敗事例から学びたい人
- 精神論だけでなく、実務目線の話を求めている人


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