この記事は主に以下の人を対象としています
なるべくお金をかけずに独学で合格したい人
高得点合格者が使っていたテキスト類が知りたい人
私は不動産業界は全くの未経験ですが、宅建試験後の約1ヶ月の勉強期間で、令和4年の賃貸不動産経営管理士試験に独学で自己採点42点という高得点で合格することが出来ました。
この記事では、そんな私が短期間で効率的に学習出来た方法をお伝え致します。
本記事を読むと以下のことが分かります
合格者が実際に使用して役に立ったテキストや問題集、資料がわかる
筆者の経験を踏まえたより効率的な勉強法がわかる
私の賃貸不動産経営管理士勉強法
ステップ1.過去問に挑戦
過去6年間の合格点と合格率の推移
実施年度 | 合格点 | 合格率 |
令和5年度 | 36点 | 28.2% |
令和4年度 | 34点 | 27.7% |
令和3年度 | 40点 | 31.5% |
令和2年度 | 34点 | 29.8% |
平成元年度 | 29点 | 36.8% |
平成30年度 | 29点 | 36.8% |
合格率は30%前後で推移している事が分かり、合格点は令和3年度が40点と突出して高くかった一方、令和4年度は合格点が34点、合格率に至っては過去最低となっています。
令和3年度はやや特殊だと思いますが、合格点としては今後も6割の36点が目安となるのではないでしょうか。
学習の基本は過去問です。過去問を中心とした学習を心掛けていきたいです。
私はまず受験年の直近の過去問を解いてみて、どのような問題が出題されるのかを体感しました。
ここでの点数は、今後の学習でいくらでも伸ばせるため、あまり気にしないことが重要です。
ステップ2.テキストでインプット&分野別問題集・模試でアウトプット
ここから本格的な学習の開始です。
大事なのはテキスト選びです。
以下で私が主に使用していた教材・サイトを紹介いたします。
とことん学ぶ! 賃貸不動産経営管理士 基本テキスト
賃貸不動産経営管理士過去問道場
とことん学ぶ!賃貸不動産経営管理士 直前予想問題集
本試験をあてる TAC直前予想模試 賃貸不動産経営管理士
出る順賃貸不動産経営管理士 当たる! 直前予想模試
日建学院出版のテキストをメイン教材として利用し、過去問については全て無料で利用可能な過去問道場のサイトを活用させて頂きました。
当初は、みんなが欲しかったシリーズのテキストと問題集を使用していましたが、自分には合わないと早い段階で判断し、上記の教材に切り替えました。
日建学院のテキストを選んだ理由は
2色刷りで目に優しい
今年から出題範囲に加わった簿記会計分野についての詳しい記載があった
みんなが欲しかったシリーズのテキストは当初は簿記会計の記載がありませんでしたが、後日追加情報という形で公式サイトに載っていたので、情報が全く不足しているという訳ではありませんでした。
市販模試を試験直前期ではなく、勉強初期段階で購入した理由としては、国家資格化してから年数が浅くいため過去問の絶対数が少なく、過去問だけでは試験に対応出来ないと考えたからです。
模試を3冊もやる時間が無い!1冊だけオススメを教えて!
どれか1冊なら日建学院の予想問題集がオススメです。
難易度別になっており順番に力試しが出来ます。
また、テキストの対応ページが載っており、復習しやすくなっています。
これからの教材を使用し、以下のように学習を進めて行きました。
1.テキストを1周する。
2.過去問道場で過去出題された全ての過去問を解く。
3.模試を解く。2と3において不明点はテキストで逐一確認する。
4.1~3を繰り返す。
過去問については宅建と比較して問題数が少ないので、全ての過去問を解けると思います。
過去問を一通り解き終わった後、すぐに模試を解き始めました。
過去問がとても簡単に感じる程模試の問題は難しく感じました。
しかし問題を解く度にテキストで確認を繰り返す事で知識が自然と定着していきます。
個人的には過去問演習より模試での演習の方が試験の良い結果に直結したと感じました。
模試を1周したらまたテキストの通し読みに戻り、以降過去問、模試と繰り返して行きました。
ステップ3.各種資料を活用する
教材はテキストや問題集だけではありません。各種資料も試験で非常に役に立ちました。
法令解釈・運用の考え方
賃貸住宅管理業法FAQ集
サブリース事業に係る適正な業務のためのガイドライン
賃貸住宅管理業法制度概要ハンドブック
これらの資料につきましては全て以下のリンクから確認することが可能です。
これらの資料を活用した理由は、模試の問題の解説を確認すると、これらの資料からそのまま出されている問題がかなり多くありました。
その為、本試験も同様にこれらの資料から多く問題が出るのではないかと考えたためです。
実際にこれらの資料を読んだ事で理解が進んだ分野もありますので、読んで損は無かったです。
ステップ4.Youtube動画の活用
最後に学習で役立った無料で活用出来るYouTubeをお伝えいたします
。これについては、一番最後に活用するというよりは、勉強の合間合間で都度活用される事をオススメします。
賃貸不動産経営管理士部by棚田行政書士
宅建でもお世話になった棚田行政書士の賃貸不動産経営管理士に特化したチャンネルです。
1本ずつが短い動画ですので、気になった所のみ見てみるといった事でも良いかと思います。
たっけんけん宅建合格研究所by宅建水野塾
LEC専任講師であり賃管水野塾の講師でもある水野先生のチャンネルです。
賃貸不動産経営管理士に特化した動画がいくつかありますので私も活用させて頂いておりました。
とても楽しく解説して下さっているので頭にも残りやすいです。
試験直前期には賃管総整理演習ゼミもあり、過去2年間については無料で動画を配信されております(テキストは別売りです)。
その他.自作まとめ
上記のポストは、私自身、混乱しやすい管理受託契約・マスターリース契約毎にそれぞれの特徴を共通点ごとにまとめた図になります。
このように、テキストだけで分かりづらかった点は自身でまとめて分かりやすくすることで工夫しました。
本図はフォロワーの方々にも非常に好評を頂いており、多くの方に参考にしていただいています。
私の受験結果と振り返り
宅建終了後の約1ヶ月の勉強期間(厳密には一時期宅建と並行して勉強していましたが)で、本試験の自己採点で42点で合格することが出来ました。勉強時間にすると約100時間になります。
令和4年度の賃貸不動産経営管理士試験は前述の通り、昨年に比べるとかなり難化しており、なんといっても個数問題が激増して戸惑った方も多かった回でした。
このような中でも、高得点で合格出来たのは以下のおかげだと考えております。
模試を中心とした問題演習をメインとしたこと
資料読み込みに時間をかけたこと
おわりに
この記事が賃貸不動産管理士試験を受験される方の少しでもお力になれたら幸いです。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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