スタディングを活用し行政書士試験に200時間で挑戦してみた結果

行政書士

行政書士試験にスタディングで挑戦してみました。
結論から申し上げますと、約200時間の学習時間で、記述抜きで自己採点164点を取る事が出来ました。
記述の得点次第で合否が分かれる非常に微妙な所ではありますが、この勉強時間にしては良い点を取れたと思っています。

この記事ではスタディング行政書士講座を活用して学習した方法について記して行きたいと思います。
また、スタディングの他にも活用した教材があるのでそちらについても併せて紹介していきます。

なお、私が入会したのはスタディング行政書士合格スタンダード(ペーパーレス版)です。

学習を開始したのが社労士試験が終了した翌日の8月26日(月)から。
試験日が11月10日ですので約2ヶ月半での挑戦となりました。

亮

社労士、FP1級、DCプランナー1級、宅建、賃貸不動産経営管理士、基本情報技術者、ソフトウエア開発技術者などの資格試験に合格している元SE。現在は他業種へ転職。

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学習の流れ

1️⃣ 講義動画を一通り視聴する
2️⃣ セレクト過去問集に取り組む
3️⃣ 13年分テーマ別過去問集に取り組む
4️⃣ 2️⃣を全ての問題について正解するまで繰り返す
5️⃣ 3️⃣を全ての問題について正解するまで繰り返す(基礎知識除く)
6️⃣ 2️⃣~5️⃣に並行して記述式問題集に取り組む
7️⃣ 模試に取り組む
8️⃣ 1️⃣~7️⃣に並行してアプリ学習やYouTube動画を視聴する

1️⃣ 講義動画を一通り視聴する

まずは何はなくとも講義動画の視聴から学習を開始します。
スタディングでは学習フローに従うだけで学習の順番が最適化されているので、この通りにまずは講義動画の視聴を続けていきました。
単元毎に問題演習もあるのでインプットとアウトプットをそれぞれ効率よく学習することが出来ました。

2️⃣ セレクト過去問集に取り組む

ある程度講義を進ませたら「過去問解法講座・セレクト過去問集」フローの方を並行して開始。
こちらはまずは実際の過去問の解き方を講義動画でレクチャーした後に続けて過去問を解いていくという流れになっています。
解き方をしっかりと説明してくれるので安心して学習を進める事が出来ました。

3️⃣ 13年分テーマ別過去問集に取り組む

セレクト過去問集が一通り終了したら「13年分テーマ別過去問集」フローに移動し、こちらも一通り解き進めて行きました。
過去13年分の過去問の全問題ではありませんが、9割以上は網羅されておりますので、演習量としては充分だと感じました。
解説もしっかりしているのと、該当講義のリンクもあるため、効率的な復習が可能となっていました。

4️⃣ 2️⃣を全ての問題について正解するまで繰り返す

ここまでで一通りの講義及び問題をこなした事になるので、これ以降はアウトプットに絞って学習をして行きます。
まずはセレクト過去問集に再度戻り、全て正解するまで繰り返し解いて行きます。
”セレクト”過去問集という名の通り、重要な問題がセレクトされていると思われるので、この範囲だけでも多くの問題を理解出来るように繰り返し解き進めていきました。

5️⃣ 3️⃣を全ての問題について正解するまで繰り返す(基礎知識除く)

セレクト過去問題集を全て正解出来るようになって、まだ多少時間的余裕があったので13年分過去問題集についても同様にしました。
基礎知識については深入りしても効率が悪くなるだけなので、1回解いただけで終了しました。
他に、解説部分で「難問」と指摘sれているような問題についても深入りしないようにしました。

6️⃣ 2️⃣~5️⃣に並行して記述式問題集に取り組む

記述式対策についても解き方の講義動画があります。
動画を一通り視聴した上で問題集に取り組みました。

この際に、完璧に解けるようにするのではなく、問題を見て、キーワードを思い出せるくらいでも良しとしました。

勿論文章をしっかりと書けるに越したことはありませんが、期間も短いということもあり、記述式ではどれだけ部分点を拾えるかに争点を置いて学習を進めていきました。

問題を見て全くわからなければすぐに解答を見る、書けるようなら書いてみる、ただ完璧を目指さない
ことを意識しながら学習を進めていきました。

7️⃣ 模試に取り組む

スタディングのスタンダードコースでは模試がありません(コンプリートコースにはあります)。
さすがに過去問題集のみで本試験に臨むのは不安だったため、別途模試を購入、若しくは無料模試に取り組みました。

クレアール基本確認択一式模試

無料で提供している模試です。多肢選択式、記述式こそありませんが、それを除いた54問、解説動画も付いており、活用しない手は無いと思うほど有益な模試でした。

試験10日前に挑戦。試験形式で問題を解くのは本模試が初めてとなりました。

基礎法学0/2
憲法4/5
行政法16/19
民法8/9
商法1/5
基礎知識11/14

点数にすると多肢選択式・記述式抜きで160点となります。
本試験でもこれくらい取れていれば、という点数でした。
基本確認ということだけあって、難易度としては比較的易しめに作られている印象を受けました。
それでもこれだけ取れたということで自信にも繋がりました。
解説動画も分かりやすく参考になりました。

LECファイナル模試

こちらは試験1週間前に挑戦。

基礎法学2/2
憲法2/5
行政法10/19
民法2/9
商法3/5
多肢選択式9/12
基礎知識10/14

記述抜きで134点。記述式は1問がほぼ完答、他は部分点ということを加味して28点と仮定、合計162点(仮)。
合格には記述で46点という高得点が必要なため、合格まではなかなか厳しい点数です。

それでなくても行政法と民法の点数が低すぎなため、合格には2科目の底上げが重要だなと実感しました。

解説冊子も充実している上に解説動画もあり、これで1,100円は破格だと感じました。

LEC出る順行政書士当たる!直前予想模試

試験日の数日前に慌てて本冊子を追加購入。前日までに全てやり切りました。

第1回

基礎法学2/2
憲法2/5
行政法11/19
民法5/9
商法2/5
多肢選択式9/12
基礎知識7/14

記述抜きで134点。記述式は壊滅的。部分点が3点入ると仮定して合計137点(仮)。

行政法の択一で最低でも14~15問は正解しておきたいところですが全く届かず。
記述式がほとんど書けなかったのは、単純に学習不足を実感しました。

第2回

基礎法学1/2
憲法4/5
行政法14/19
民法7/9
商法1/5
多肢選択式7/12
基礎知識8/14

記述抜きで154点。記述式は壊滅的。部分点が3点入ると仮定して合計157点(仮)。

ようやく行政法と民法が見れる点数。初の記述抜き150点台で少し安心。
商法や基礎知識で上積みを入れて、記述次第では合格に届くかも、といった点数にはなりました。
ただ記述式問題には課題を残します。

第3回

基礎法学2/2
憲法4/5
行政法14/19
民法3/9
商法3/5
多肢選択式6/12
基礎知識9/14

記述抜きで152点。記述式は全体的にある程度書けたが完答は無し。部分点で23点と仮定して合計175点(仮)。

最後の模試にして合計すると合格点にあと一歩という形になりました。
択一行政法は最低限の一方、民法は不安を残す結果に。
民法は4回の模試で9問中2~7問正解と幅が大きく、知識の不安定さを露呈しています。

以上、模試は全て自宅受験で5回受けました。
記述以外は最終的に150点台に載せられている事は良かった一方で、記述式は不安が大きく、初見の問題への対応力の低さを感じました。
この辺りは単純に勉強時間が足りていない事の現れだと感じます。

8️⃣ 1️⃣~7️⃣に並行してアプリ学習やYouTube動画を視聴する

アプリは秒トレ、行政書士過去問9年分、法令択一クエストの3つを使用。

一番使用したのは社労士でもお世話になった秒トレ。穴埋めを選択肢から選ぶアプリで、有料ですが価格も安く、イチオシのアプリです。

行政書士過去問9年分アプリは実際の過去問をアプリで解答出来ます。無料版ですと広告が出ますが普通に使用する分には問題無し。解説もしっかりしており、良かったです。

法令択一クエストアプリは「今日の1問」をメインに解いていました。
1問だけなら、と気軽に出来るので良かったです。他に10問出題されるミニテストもあり、そちらも気が向いたら解いていました。

アプリ学習以外でもYouTubeで無料で見られるまとめ動画もいくつか活用。
具体的には、資格スクエアの生放送ユーキャンの出題予想伊藤塾の民法の予想問題の動画を視聴しました。
この中でも資格スクエアの記述式出題予想は特に参考になりました。

本試験日

この章では本試験当日の様子を、少しでも雰囲気が伝わればと思い詳細に記載していきます。

試験会場は横浜市の金沢八景駅が最寄り駅となる関東学院大学でした。
駅から徒歩約15分の一方で最寄りのバス停からは徒歩5分程ということだったのでバスを選択。
バスを降りてからは迷わずに会場に到着。
教室までもスムーズに辿り着き、着席時間が12時20分で、その10分前に着席する形になりました。

着席時間から説明が始まるかと思いきや、説明自体は30分からというアナウンスが。この辺りはある程度時間に余裕を持たせている感じですかね。

電子機器をしまう封筒があり、電子機器を持っている方はこの封筒の中に電源を切った状態でしまうように、というアナウンスがありました。

そして30分になり試験の説明が開始。
問題用紙、問題冊子が配布されます。この間に教室に入って来られる方もチラホラ。
試験自体は試験開始後30分を過ぎると受験出来ないと受験票にも記載があるので、少し遅れても受験出来ない事はないと思います。
が、さすがに私の教室では試験開始後に入場された方はいらっしゃらなかったです。

そして13時に試験開始。解答は以下の順に進めて行きました
行政法→民法→商法・会社法→多肢選択式→記述式(下書きのみ)→基礎知識→基礎法学→憲法→記述式(正書)→自信無し問題見直し→マークミスのチェック

スタディングの講師の方のアドバイスで、行政法から先に解くと良いと前日の動画で見たので、その通りにしようと思い、行政法から解き始めました。

全ての問題を解き終わった時点(記述式の正書まで)で約2時間半掛かったと思います。
多肢選択式(特に問43)で多くの時間を使ってしまったので思ったより時間が余りませんでした。

周りを見ると試験途中でトイレに立つ人(私含め)がチラホラ、途中退出されている方も数名いらっしゃいました。

なお、今回の私が受験した試験会場には時計がありました。ただし必ずしもあるとは限りませんので時計はお忘れなく。

そして試験終了。問題用紙を回収され、試験監督の方で数を確認して解散です。お疲れ様でした。

自己採点結果

基礎法学2/2
憲法3/5
行政法14/19
民法8/9
商法・会社法1/5
憲法多肢2/4
行政法多肢4/8
基礎知識10/14

記述式抜きで164点となりました。
合格点は180点なので残りの記述式で60点中16点取れれば合格となります。

記述の手応えはあまり良くなく、完答出来た問題が1問も無いので、部分点がどれだけ取れているかの勝負になります。

択一は民法が9問中8問も正解していたことが一番驚きです。
行政法はこの少ない勉強時間で良く伸びたと思いますが贅沢を言うならあと1問正解が欲しかった。
また、商法・会社法でもうあと1問取れていたら、と思います。

おわりに

合格発表日は2025年1月29日(水)で、試験日から2ヶ月半後とかなり間が空きます。
こればかりは記述式の採点に手間がかかる以上は仕方ないのかもしれません。

記述式抜きで180点取れていれば楽しみに待てますが、それ以外の方にとっては私含めモヤモヤが残る期間ですね。
素直に結果を待ちたいと思います。

不合格であったとしても、来年度の試験も引き続きスタディングを活用して合格を目指していきたいと思います。

最後までご覧いただきありがとうございました。

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