はじめに
この記事を読むことで以下のことが分かります
☑ 本教材のメリット・デメリット
☑ 合格者による本教材の具体的活用法
☑ 実際に使用してみての本音
2年間本教材を使用しましたが、書かれている事をしっかりと理解すれば、合格に必要な実力は充分身に付くと思います。とてもオススメ出来る教材です。
なお、使用したテキストは初年度は本教材のみ。
2年目は本教材に加えTACの合格テキストを使用しました。
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ユーキャンの社労士速習レッスン・過去&予想問題集
生涯学習のユーキャンでおなじみ、通信教育講座を多く手掛けているユーキャンが出版している社労士のテキスト及び問題集です。
社労士速習レッスンは社労士テキストの決定版として、初学者でも安心して学べる事がポイント。3分冊になっており手軽に学習が可能です。
過去&予想問題集は五肢択一に加え選択式もしっかりカバー。過去問に加えて予想模擬試験も掲載されているのが嬉しいポイント。また、速習レッスンの該当頁も掲載されているので復習もしやすいです。法改正内容のページもあり、この一冊をやり終えた頃には実力が付くようになっています。
また、より初学者向けの教材である社労士はじめてレッスンもあります。
上記の3教材全てを実際に使用した私が、以下で具体的にレビューをしていきます。
本教材を選んだ理由
独学で学習を開始する際、どのテキストを使用するかは非常に悩んだポイントでした。
テキスト選びの条件としては以下の点を重視していました。
☑ 初学者向けであること
☑ 初学者向けでありながら必要十分な情報が掲載されていること
☑ フルカラーでは無いこと
私自身が独学かつ初学者であるため、初学者向けであるというのはマストでした。
それでいて、必要十分な情報が掲載されている事も求めていました。
かつ、他の資格を学習した時に、フルカラーは自分には向いていないという思いがありました。
上記の、私が求めている条件に全て合致していたのがユーキャンの速習レッスンだったと感じ、使用することに決めました。
また、速習レッスンに対応した過去&予想問題集も併せて購入。
更に、より初学者向けの教材であるユーキャンの社労士はじめてレッスンも重ねて購入しました。
メリット・デメリット
速習レッスンのメリット
一冊で社労士試験のほぼ全範囲をカバー
この一冊で社労士試験のほぼ全範囲をカバーしています。
このため、この一冊を理解出来れば合格に限りなく近づくと言って良いでしょう。
3冊に分冊もでき、持ち運びにも向いています。
別途白書統計対策は必要です。
解説が丁寧で初学者も安心して学習できる
解説が丁寧で、社労士試験初学者にとっても安心して学習することが出来ました。
実際に私自身独学かつ初学者でしたが、本テキストを読み込むことでしっかりと理解すること出来だと思います。
レッスン毎に演習問題があるので学習内容が記憶に残りやすい
レッスン毎に一問一答式及び穴埋め問題があります。
インプットに加えアウトプットも併せて行うことで、学んだ知識が記憶に残りやすくなっていると感じました。
速習レッスンのデメリット
細かい内容は省かれている箇所が多い
初学者向けであるため細かい点については省かれている点もあるのは仕方ありません。
しかし、ただでさえ範囲が膨大な社労士試験ですから、重要な点に絞って解説されている本テキストはむしろメリットにもなるでしょう。
ただ、情報の網羅性を求めている方には別のテキストの方が良いかもしれません。
過去&予想問題集のメリット
この一冊でアウトプットが完結
択一問題、選択問題が科目別に掲載されており、この一冊を一通りこなせば試験範囲のアウトプットは完結すると言って良いでしょう。(別途白書統計対策は必要)
模擬試験付き
模擬試験が1回分掲載されており、過去問だけでは対策出来ない、初見問題への対策も可能です。
速習レッスンに完全対応
速習レッスンの該当ページが選択肢毎に記載されているので、問題文の解説だけではなく、円滑にテキストに戻って確認をすることが出来ます。
過去&予想問題集のデメリット
選択の問題は少なめ
択一問題と比較して選択問題は比較的少なめです。科目毎に4問~7問程度です。
選択式の対策としては個人的には不安な問題数だと感じました。
模擬試験が2回分から1回分に
2023年度版は模擬試験が2回分掲載されていましたが、2024年度版は1回に減っています。
以前より減っている点はデメリットと言えるでしょう。
合格者によるユーキャンの社労士速習レッスンの具体的活用法
ここからは、実際に本テキスト・問題集を2年間使用した私が、実際の具体的な活用法を記していきます。
1年目
0️⃣ 社労士はじめてレッスンを読む
1️⃣ テキストを一通り通しで読む
2️⃣ 問題集を一通り解く
3️⃣ 問題集を全て解けるようになるまで繰り返す
4️⃣ 模擬試験を解く
0️⃣ 社労士はじめてレッスンを読む
社労士学習で一番最初に取り組んだ事は、社労士はじめてレッスンを一通り読んだことでした。
300頁超えという手軽な分量で、かつ文字も大きく、分かりやすい言葉で丁寧に説明されています。
気軽に社労士試験の範囲をまず最初に学ぶには丁度良い教材です。
社労士試験の全体像も大まかではありますが把握出来るのも良いポイントでした。
当然ですが、初学者の方がはじめてレッスンだけで合格することは不可能に近いでしょう。
1️⃣ テキストを一通り通しで読む
ここからが本格的な学習開始と言って良いと思います。
社労士速習レッスンを購入し、実際に読み始めました。
最初は分からない事も多いですが、そういった箇所は深入りせず、流し見する程度に留め、まずはテキストを一周読む事を重視していました。
テキストを一周しただけで合格するだけの実力が付くという訳ではありませんが、ある程度社労士試験の全体像が見えてきます。
試験範囲を一周したということで知識の向上は勿論、試験に対するモチベーション向上にも繋がりました。
そのまま2周目に突入し、再度の読み込みに入ります。
全体像を把握した上で読み進めると、1周目よりも理解出来ていることが実感出来ました。
2️⃣ 問題集を一通り解く
科目毎にテキストを2周読み込んだ時点から並行して問題集に取り掛かりはじめました。
1周目で正答率5割を超えた科目は1科目もありませんでした。
最初なので解けなくても仕方ないと、ある程度の割り切りは必要です。
3️⃣ 問題集を全て解けるようになるまで繰り返す
問題集を一通り解いた後は、再度テキストに戻り、
テキストを通し読み→その後に問題集を解く
を繰り返しました。
テキストと問題集を4・5周交互に取り組んだ以後は、問題集にのみ集中して取り組みました。
最終的に問題集は全問題を10周。理解に自信がない問題については更に繰り返し、最大15周した問題もありました。
4️⃣ 模擬試験を解く
3️⃣の途中から模擬試験にも挑戦。時期的には1年目の5月上旬に取り掛かりました。
問題文が短く、本試験と比較するとやや易しめの印象でした。
1回解いて終わりではなく、全問題の全選択肢について理解して解けるようになるまで繰り返しました。
2年目
1年目は択一47点も選択労安が1点と、選択の基準点割れで不合格でした。
それでもテキストと問題集はユーキャンを主に使用してここまで点数が取れたので、充分合格点を取れるだけの教材であることは実感できました。
2年目は、より情報に網羅性があるTACの合格テキストをメイン教材にしましたが、速習レッスン及び問題集も前年に引き続き購入しました。
2年目は前年度に比べ、本教材は控えめの使用でしたが、それでも以下の事を行いました。
☑ テキスト通し読み2回
☑ 問題集2周以上
問題集の内容は前年度とかなり被っていた印象です。
模擬試験は2回分だったのが1回分に減っていたことは残念でした。
それでも本教材を使用し、内容をしっかりと理解することが出来れば合格点に充分届くことは可能であると感じました。
本教材使用の本音
実際に本教材を使用してみての本音ですが、
比較的初学者向けでありながらも、合格に必要な情報はしっかり掲載されていたので、使用感としてはとても満足しています。
もちろん、問題演習をしている中、この論点については掲載されていないな、と思う事も少なからずありましたが、その点については覚えなくても良いと、ある程度割り切る事が出来ました。
2年目では、基礎はある程度固まっていると考え、テキストは辞書代わりに活用したいという思いがありました。
このため、情報量が多いTACの合格テキストをメインとし、速習レッスンは通しで2回ほど読む程度に留めました。
独学1年目のテキストとしては速習レッスンがベストの選択肢だったと思っています。
人によって合う合わないは勿論あると思いますので、実際にテキストを手にとって中を見て確認して他のテキストとも比較することが大事だと思います。
本記事が社労士試験テキストを選ぶ方の参考になれば幸いです。
ご覧いただきありがとうございました。
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