はじめに
令和6年度の社労士試験に2回目の受験で合格することが出来ました。
社労士試験は難関な資格試験ではありますが、実体験から、独学でも充分合格は可能であると実感しています。
本記事を読むことで以下のことが分かります。
・独学者がどういった教材を使用したのか
・具体的な独学者の学習スケジュール
・詳細な教材別勉強時間
なお、令和5年度の初受験時は択一47点と基準点超えも、選択の労基安衛で基準点割れで不合格となってしまいました。
そして2回目の受験となった今年、無事合格することが出来ました。
本記事内において、より詳細なレビュー記事があるものについては、それぞれサイト内リンクを貼っておりますので、そちらも参照して頂ければと思います。
主な使用教材
本章では私が実際に使用した教材の中でも、特に使用した教材をご紹介します。
テキスト
よくわかる社労士 合格テキスト
昨年は後述するユーキャンの社労士速習レッスンを使用していましたが、今年はこのテキストをメインで使用しました。
本テキストは科目別になっていることで、試験範囲を充分網羅しているであろう点を魅力に感じたためです。
実際に使用してみた感想ですが、索引はもちろんですが、条文索引があり、問題を解いていて詳細な解説を知りたいと思った時にすぐ該当箇所が見つかるのが個人的には使いやすかったです。
分量が多いため初学者にとっては若干不向きかと思いますが、学習経験者が使用するテキストとしては良かったと思います。
ユーキャンの社労士 速習レッスン
初年度にメインで使用していたテキストです。昨年に引き続き今年も改めて購入しました。
1冊で全科目がまとまっているので、手軽に試験範囲を周回するには良いテキストでした。
手軽とはいえ1000ページ超あるので、合格出来る知識を身に付けるという意味で不足しているということは決して無いと思います。
初年度のテキスト教材としては、質量共にバランスの取れた優れた教材であったと思います
問題集
みんなが欲しかった!社労士 合格のツボ
今年メインで使用していた問題集です。
選択と択一で別冊になっており、択一は一問一答形式になっています。
選択式は見開きで一問が完結しているため、取り組みやすくなっています。
全体的に解説が分かりやすく、かつ冗長にならず簡潔にまとまっています。
それでいて合格するためには必要な知識を得る事が出来る良い問題集だと思います。
本問題集をある程度理解出来るまで繰り返せば、合格出来る実力は充分付くと思います。
ユーキャンの社労士 過去&予想問題集
昨年受験の際にメインで使用していた問題集です。今年もテキストと併せて購入しました。
五肢択一と選択問題がそれぞれ掲載されており、実際の過去問に併せてオリジナルの予想問題も掲載されています。
加えて予想模試も掲載されているのでこの1冊でアウトプットとして完結出来るのがメリットです。
また、解説部分にユーキャンの速習レッスンの該当頁が掲載されているので、復習がしやすい点もメリットです。
ただ、選択問題は数が少なめなので別途対策が必要かもしれません。
昨年と比較すると、予想模試が前年度は2回分だったのが1回分に減って居たのは残念ですが、速習レッスンと併せて使用することで実力向上に繋がる問題集なのは間違いないと思います。
みんなが欲しかった! 社労士の年度別過去問題集 5年分
過去問形式でも学習を進めたいと考えたため本問題集を購入しました。
過去問だけを学習するなら後述する社労士過去問ランドなどでも可能ですが、問題別の正答率が掲載されているため、間違えてはいけない問題が明確となり、メリハリを付けて学習しやすかった問題集でした。
解いて覚える!社労士 選択式トレーニング問題集
解説があっさり気味なので、ある程度学習が進んでいる方向けだと感じます。
他の問題集をメインで取り組んだ上でのあくまでも補助的問題集と感じました。
直前対策
独学ですと白書・統計の直前対策としてどういった教材を使用するかは非常に悩ましいと思います。個人的には以下の教材をオススメします。
無敵の社労士3 完全無欠の直前対策
無敵の社労士は例年3冊出版されていますが、「3」が直前対策として白書統計が掲載されています。
昨年、そして今年も引き続き購入し、活用しました。
白書統計の解説は勿論のこと、問題演習も掲載されており、直前対策のインプット・アウトプットがこの1冊で完結します。
個人的にはこの1冊で対策をした上で、模試等で実際の問題に当たるのが良いと思います。
社労士V 2024年5月号
無敵の社労士3で充分だとは思いますが、こちらの教材も非常に有益ですのでご紹介します。
本年度は白書統計対策として5月号に掲載されていました。
特徴は動画講義があることです。テキストだけでは理解が進まないと考える方にはメリットでしょう。
無敵の社労士3と比較すると問題演習が少ないので、この1冊だけで対策とするには不足するように思えますので、他の教材と組み合わせて使用すると良いと思います。
よくわかる社労士 別冊 合格テキスト 直前対策 一般常識・統計/白書/労務管理
合格テキストの別冊という立ち位置で、直前対策が1冊でまとまっているテキストとなります。
上記の2冊と比べると網羅性が段違いです。
200頁超えでしっかりと労働経済白書・厚生労働白書・統計調査・社会保障制度・労務管理について解説されています。
重点的に直前対策をしたい方にはオススメです。ただ、問題は掲載されていないので、別途無敵の社労士3や模試等でのアウトプットは必要かと思います。
アプリ等
秒トレ
穴埋めされている問題をタップして解答を選び答えて行くアプリです。
有料ではありますが1科目各200円で安価であり、かつ非常に有益なアプリです。
穴埋めなので主に選択対策になります。
この2年間で秒トレを使用しなかった日は無いと思えるくらい毎日使用しており、秒トレなくして合格は無かったと言っても過言では無いでしょう。
紹介している中でも特にオススメ出来る教材なので是非利用して欲しいです。
大原トレーニング問題集
冊子でも販売されている大原トレーニング問題集のアプリ版。
おそらく冊子と全く同じ問題が掲載されているものだと思われます。
基本的に一問一答形式(一部五肢択一)になっており、机に向かわなくても手軽に問題を解く事が可能です。
こちらのアプリも毎日と言って良いほど解いており、実力アップには欠かせない教材だったと思います。
ただ全科目揃えるとなると数千円かかるのが多少ネックかとは思いますが、それだけの価値は充分あると思います。
社労士過去問ランド
完全無料で過去問が解けるサイト。
出題形式も自由に設定出来るので自分の思うがままに学習を進める事が可能です。
解説が非常に充実しており、困った時はこのサイトの解説を読む事も少なくありませんでした。
アプリではないのでスマホからは若干見にくいのがネックですがそれを遥かに上回るだけのメリットがあるサイトです。
『資格の大原』ブログ 社労士 & 社労士24YouTube
本ブログでは毎日問題が出題されており、これらを解くだけでも実力アップに繋がります。
同じくメールマガジンに登録すればメールの方にブログとは違う問題が毎日配信されるのでそちらもオススメします。
また、神まとめでは多くの論点が画像でまとまっており、これを眺めるだけでも勉強になります。
また、社労士24のYouTubeチャンネルでは無料で様々な役に立つ講義動画を見ることが出来ます。
私は社労士24ユーザーではありませんが、YouTube動画だけで非常に多くの知識を身に付ける事が出来ました。
その他
社労士V イラストでわかる労働判例100
昨年度選択労安で基準点割れで涙を飲み、それが基礎的な判例問題で落とすという失敗をしてしまった経験から、早めに判例対策をしっかりとしておきたいということで本教材を購入しました。
労働判例が見開きでイラスト付きで解説されております。
判例のイメージがしやすく、かつ判例毎に演習問題も付いているため、インプットとアウトプットが見開き2頁で完結します。
本教材を繰り返し読む事により、判例に苦手意識が無くなったので購入して良かった教材です。
社労士V 選択式・労一を切り抜ける! 厚労省パンフレット・リーフレット攻略問題集
選択労働一般の基準点割れは社労士試験を受験する者としては一番恐れている事です。
本教材は昨年も購入しましたが、実際の厚労省のパンフリーフを元にして問題が作成されています。
20数題の問題が収録されており、取り組みやすいので試験前に一周解くだけでもかなり違うと思います。
昨年も今年も続けて購入しましたが、非常に有益な教材だと思います。
労一の1点に泣かないためにも一度は目を通して置きたい教材です。
月刊社労士
本教材は中上級者向けだと言われていますが、毎月科目毎の動画講義あり、基礎的な問題演習もあり、と、初学者にとっても充分有益な教材となっています。
昨年度は無敵の社労士を3冊全て購入して補助教材とし、今年は月刊社労士を補助教材として毎月購入しました。
また、併せて社労士Vを単発で何冊か購入しました。
どちらも購入して感じたこととしては、補助教材は無くても合格までの知識を得る事は可能かと思われますが、いずれかを使うなら無敵の社労士の3冊をオススメし、学習に余裕がある人、2年目以降の受験者、使用教材で物足りなさを感じる人などは月刊社労士や社労士Vで補完するのが良いのかな、と感じました。
もちろん月刊社労士を毎月購入して取り組んだことは決して無駄ではないとは思います。
クレアール3時間で「安衛法」3点GETセミナー
安衛法はどうにも苦手な科目の一つでした。昨年の選択労基安衛の基準点割れの事もあり、安衛法は克服したいなと思っていた所、本セミナーの存在を知り、受講するに至りました。
テキストに加え動画講義もあり、演習問題もあり、と充実しています。
3時間と謳っていますが実際の講義動画は4時間を超えています。
本試験までに本セミナーを3回繰り返して臨みました。
このセミナーのおかげで安衛法に対する苦手意識が薄まったので、受講して良かったです。
シャロスタ
科目別に、重要論点に絞って講義動画があり、なぜこのような結論になるのかを根本から分かりやすく説明してくれるので、丸暗記に頼らない学習が可能です。
答練では、点数を集計してくれるので自分の立ち位置も分かります。
点数上位の方は(希望者のみ)名前が出るので、モチベーションの向上にも繋がります。
講義動画以外にも随時重要論点のレジュメがアップされます。
コミュニティでは受験生に必要な情報を随時提供してくれたり、受験生側からも学習状況を報告したり、とコミュニケーションを取ることができます。
独学者であっても、一緒に頑張って勉強している人が居ることによるモチベーションアップにも繋がります。
シャロスタのコースとしては、講義動画、答練とは別に、学習相談ができたり、スケジュールを個別管理してくれるコースもあるので、利用される際はご自身に合ったコースを選ぶことをオススメします。
模試
LEC全日本社労士公開模試+ファイナル模試+当たる!直前予想模試
LEC全日本公開模試3回分とファイナル模試1回分、そして市販模試の当たる!直前予想模試の2回分、合計して6回分LECの模試を活用しました。
ファイナル模試以外は解説動画があり、特に公開模試の方は講義動画もかなり丁寧で時間をかけて解説して下さっています。
問題の難易度もそこまで難しいものではなく、それでいて簡単すぎもせず、本試験にかなり近い難易度だなという印象です。
初年度もLECの模試は活用していましたが、非常に有益だったと思います。
本章で挙げている模試の中でどれか一つだけ受けるとしたら、個人的にはLEC全日本社労士公開模試を受けておけば間違いないと思います。
佐藤塾ワンコイン模試
模試を受けて解答を貰うだけ(成績処理付き)なら500円という破格の模試です。
ただ500円だと解説が付いていないのがネックです。
私は最初は500円のを購入しましたが、後になって解説が付いて居ないと復習がし辛いという当たり前の事に気づき、改めて解説付き(2,000円)の方を購入しました。
問題としてはやや難しいという印象ですが、個人的にはかなり良問が揃っていると感じました。
LECと同レベルでオススメしたい模試となっています。
クレアールヤマ当て模試
こちらはなんと無料で受けられる模試。
無料だと侮るなかれ、解説動画もあり、となぜ無料なのかが信じられない位のクオリティです。
問題の難易度は並程度の印象です。
成績処理もしてもらえるので、受けておいて損は無いでしょう。
みんなが欲しかった! 社労士の直前予想模試
2回分の模試が掲載されており、1回目よりも2回目の方が難しい問題となっています。
みんほしのテキストで学習している方は参照ページの記載もあるので復習がしやすいと思います。
難易度としては1回目は優しい、2回目は普通という印象です。
しっかりとした解説講義動画もあるのがメリットと言えるでしょう。
社労士V 完全模擬問題
模擬試験が1回掲載されています。解説動画も無く解説はやや簡潔気味。
難易度は択一は易で選択は個人的に難しく感じました。余裕がある方はやってみても良いかなと思います。
月刊社労士
月刊社労士1年分購読していると最後が9月号になりますが、その9月号には模試が1回分掲載されています。
発売日が8月1日と試験から1ヶ月も無い時期に発売されるので、余裕が無い時期であるのがネックですが、挑戦してみて、難易度は本試験並かなという感じでした。
最終チェックには良いと感じましたが、絶対やらなくてはいけないものでも無かったのかなと思います。解説動画はありますが余裕が無かったので視聴はしていません。
学習方法
私が社労士試験対策として取り組んで来たことを大きく分けると以下の通りです。
・テキストを読み込む
・問題集に取り組む
・補助教材に取り組む
・直前対策教材に取り組む
・模試に取り組む
・スキマ時間で秒トレ、トレ問、YouTube動画
以下で、具体的にそれぞれについて解説していきます。
テキストを読み込む
本年度は合格テキストを使用。まずは最初に通しで一通り読みます。
読む際は分からない箇所があっても深入りせず飛ばしていました。
問題を解いて分からない点があったら逐一テキストに戻るので、その際に理解すれば良いと考え、まずはざっくりとした理解で良いので、一周通しで読み切る事が大事だと思います。
その後実際に問題を解いて疑問に思った箇所は逐一テキストに戻って確認をしていました。この際にはしっかりと理解出来るまで読み込む事が大事です。
そして、ある程度学習が進んだらまた再度通しで読んだところ、一周目よりも理解が深まっているのが実感出来ました。
最終的には通しで3周読んだ形になります。
問題集に取り組む
本年度は合格のツボをメインの問題集として使用。
冊子の解説だけでは理解しきれなかった点については、その都度合格テキストに戻って確認を行いました。
全問題を3回ずつ解き、完全に理解出来て間違えないという自信がある問題については以後やらなくて良い事が分かるようにマークを付けていき、同様に4周目、5周目と繰り返していきます。
最終的には6周行いました。
補助教材に取り組む
月刊社労士やシャロスタ、社労士V、クレアール安衛法セミナーなどの補助教材を使用。
月刊社労士は毎月購入していたので届いた段階で少しずつ取り組んで行くという形。
基本的に1回やってそれ以上手を付けず(白書統計の箇所は2、3回繰り返しました)。
シャロスタは講義動画は最大2回視聴。問題演習は各1回。その他ぷちスタやツイモンの問題を解いたり、配布されていたレジュメを眺めるようにしていました。
社労士Vは毎月ではなく気になった号のみ購入。
判例の冊子は早い段階で2周したのでそれ以後は問題を解いていて該当判例があったらその都度戻って確認する形。
パンフレットリーフレット問題集は全問題につき2周、苦手問題は最大5周しました。
クレアール安衛法セミナーは講義動画を3回視聴。
レジュメ内の問題は流し見程度で時間を掛け過ぎないようにしていました。
直前対策教材に取り組む
直前対策教材としては無敵の社労士3、社労士V5月号、合格テキスト別冊を主に使用。
無敵の社労士3の問題演習は1回解き、苦手問題のみ繰り返し復習。
社労士Vは白書統計部分のみ繰り返し読み、合格テキスト別冊は最終的に5周読みました。
模試に取り組む
模試は最終的に計14回分受けました。
成績処理をしてくれる模試としてはLECの4回分と佐藤塾、クレアールヤマ当て模試、ヤマヨビ模試ベーシックの7回分でした。さすがに14回分は多いとは思いますが、少なくとも2,3回は模試を受ける事は大切だと思います。
問題集を繰り返し解く事は勿論必要ですが、同じ問題ばかりになってしまい、新しい問題に相対した時に正答を導けるようにするため、模試を解くことを通して新たな問題に触れる事は大事です。
模試は受けて終わりではなくて何度も繰り返し理解して解けるようになるまで行いました。
ただ全問について理解する必要はなく、明らかに受験生が解けないような難問も混じっています。
成績処理をしてくれる模試では正答率が分かり、捨て問が分かります。そういった問題は深入りせず、こんな問題も出るんだという程度に留めておくようにしました。
逆に正答率が高いのにもかかわらず間違えてしまった問題は要注意で、本試験で出題された時に絶対間違えないように、全ての選択肢について正確に理解するように心がけました。
結果的に、特に受けて良かったと思える模試としてはLEC全日本公開模試1~3回、佐藤塾ワンコイン模試の4回分です。
LECは本試験と同程度のレベルのように感じ、難しすぎず易しすぎず丁度良い難易度でした。
解説講義もしっかりと丁寧なのも良いポイントです。
佐藤塾はLECよりもやや難しかったですが、凝った問題ではなく、それでいて必ず押さえておきたい重要論点が多く出題されるような印象で、非常にためになる模試でした。
LECの公開模試は3回分で通常5,100円ですが、はじめてLECの社労士模試を受講される方は[はじめて割]で3,000円になり、1回分にすると1,000円で受験出来るので価格の面で見てもお勧めです。
佐藤塾ワンコイン模試は500円で受験出来ますが、500円ですと解説が付いて無いため、ぜひとも解説付き(2,000円)の方の受験をお勧めします。
スキマ時間で秒トレ、トレ問、YouTube動画
スマホアプリ
秒トレとトレ問を主に使用。秒トレは毎日少なくとも10問正解するまで。
トレ問は1日50問を目標に。移動時間やお風呂などのスキマ時間などに重宝していました。
Youtube動画
テキストや問題集をやる気が湧かないな、というような時はYouTube動画をある種気分転換がてら視聴することも多かったです。
前述した大原社労士24のチャンネルを始め、Group ITSUKIチャンネルでは主に白書統計対策として視聴し、受験初年度は社労士独学サポートちゃんねるも良く眺めていました。
独学資格マスターチャンネルの社労士ポイント講座も分かりづらいポイントを分かりやすく説明してくれるのでお勧めです。
また、目的条文聞き流し動画としてアガルートやフォーサイトのこれらの動画を視聴しました。
以上のスマホアプリ・Youtubeはあくまでも補助教材でありますが、合格に辿り着く為には決して無視は出来ないものだったと思います。
月別進捗
9月~10月
昨年度試験は選択労基安衛のみ基準点割れ。その中でも判例問題で大きく点数を落とした反省がありました。
判例対策が疎かだった自覚もあったので、まずは判例対策として、「社労士V イラストでわかる労働判例100」を読み込むことから学習を再開しました。
アプリ秒トレは昨年から毎日欠かさず行っていたので引き続き行います。
そして社労士試験は選択式の基準点割れが怖いことから、まずは選択式に重点を置こうと考え、大原トレーニング問題集(選択式)を購入し取り組みました。
昨年度のテキストはユーキャンの速習レッスンをメインに使用していました。
初年度の学習としてはまとまっていて良い教材だと感じましたが、網羅性という点で見るとどうしても書かれていない点が見受けられるように感じられました。
そこで本年度からはTACのよくわかる社労士合格テキストをメインに据え、読み込みを開始しました。
上記の教材について、まだ9月10月であり、販売されている科目はまだ少なかったため、販売されている科目から順次取り組んだ形になります。
11月~12月
10月までの学習に加えてこの頃にシャロスタに加入。
独学の方で並行して加入されて合格されている方をXで見て、元々興味を持っていたので、まずは一番安いお試しコースに加入。
論点チェックセミナーという動画(レジュメ付き)が配信されているのでそちらを視聴。暗記に頼らない理解する講義であり、理解がより進む感じがしました。
そして昨年度に引き続きユーキャンの社労士速習レッスンを購入。去年のテキストと比較しながら読み込んでいきます。
12月以降からは月刊社労士を毎月購入し、取り組んでいきました。
また、みんなが欲しかった!社労士合格のツボ(選択+択一)を購入し、これ以降メインの問題集として解き進めていきました。
1月~2月
12月までの段階で取り組む教材が増えてきていたので、これらの教材をこなすのが精一杯でした。
加えて年金アドバイザー2級の受験も控えていたため、そちらの学習がメインとなっており、社労士の学習は控えめな期間となりました。
結果的に年金アドバイザー2級を受験したことで年金科目は比較的得意分野となり、受験して良かったです。
年金アドバイザー2級合格体験記の記事はこちら↓
3月
年アド試験も終わり試験に向けてスパートを駆けていきます。
みんなが欲しかった! 社労士の年度別過去問題集 5年分を開始し、本試験の形式に徐々に慣れていくようにしていきます。
そしてクレアール3時間で「安衛法」3点GETセミナーを受講し、苦手な安衛法の知識の底上げを図ります。
4月
合格のツボを中心とした問題演習に加え、ユーキャンの速習レッスンの通し読みを行い、試験範囲全体を改めてテキストを通して把握することに努めた月でした。
5月
LEC全日本公開模試第1回を受験(自宅)。択一50点、選択32点(労一割れ)と、この時点では及第点の出来だったかと思います。
引き続き本模試の復習、ツボやユーキャンの問題集を通した問題演習を行いがてら、無敵の社労士3、社労士Vの白書統計対策、合格テキスト別冊等を用いた直前対策に入って行きました。
6月
LEC全日本公開模試第2回を受験(自宅)。択一42点、選択34点と、択一で点数を大きく落としてしまい不安が残る結果に。
シャロスタに再加入し、演習問題や配布されていたレジュメを参照しながら学習を進めていきます。
合格のツボ、みんほし過去問題集、ユーキャンの問題集を通した問題演習を中心に行いつつ、直前対策を引き続き進めていきます。
LEC当たる!直前予想模試にも挑戦。この時期から様々な模試を積極的に受けていきます。
7月
LEC全日本公開模試第3回を受験(自宅)。択一49点、選択28点(社一割れ)と、択一は点数を戻したものの、社一で基準点割れに、本試験でも選択割れをしてしまう恐怖が目に浮かびます。
今月は様々な模試に挑戦し、結果的に大部分の時間を模試に使った月となりました。
この月に受験した模試としては、佐藤塾ワンコイン模試、クレアールヤマ当て模試、社労士V 完全模擬問題、みんなが欲しかった! 社労士の直前予想模試となります。
結果的に全ての模試において択一選択両方基準点を超えていた回はありませんでした。あくまでも模試は模試で本試験ではありませんが、非常に不安が残る結果となってしまったことは事実です。
模試以外ですと問題演習、直前対策を繰り返し行い、そして合格テキストを再度通しで最初から読むことで知識の整理に努めていきました。
8月
いよいよ試験月となりました。しかし7月末頃から体調を崩してしまい、そこから約半月の間、ろくに勉強が出来るような状況ではありませんでした。
昨年も超直前期に同じく体調を崩してしまい思ったように勉強が進まなかったので、今年もか、と落ち込んでしまいました。そしてようやく回復した8月中旬から徐々に学習ペースを戻していきます。
模試はLECファイナル模試を受験(自宅)。択一40点、選択36点と、択一が今年のLEC模試の中では最低の点数となり、不安を残す結果に。
他には、残る時間は少なかったですが、出来る範囲で問題演習、テキストのインプット、直前対策を進
めて行き、いよいよ本試験当日を迎えることとなりました。
受験当日のレポートはこちら↓
勉強時間
最終的に、昨年度試験日までの勉強時間が710時間15分、昨年度試験日以降本年度試験日までの勉強時間が710時間25分。総勉強時間は1420時間40分となりました。
勉強時間はアプリStudyplusで管理しています。
教材毎の学習時間は以下の通りです。
教材 | 学習時間 |
ユーキャンの過去&予想問題集 | 209時間07分 |
ユーキャンの速習+はじめてレッスン | 125時間36分 |
TAC社労士合格のツボ(選択+択一) | 120時間00分 |
LEC全日本社労士公開模試・ファイナル模試 | 116時間10分 |
大原社労士24Youtube動画+大原ブログ | 114時間47分 |
秒トレ | 097時間17分 |
社労士試験過去問 | 073時間49分 |
無敵の社労士 | 054時間39分 |
TAC社労士合格テキスト | 052時間47分 |
大原トレ問アプリ | 050時間36分 |
社労士V | 048時間35分 |
大原トレ問(選択問題集) | 044時間41分 |
月刊社労士 | 042時間01分 |
みんなが欲しかった! 社労士の年度別過去問題集 5年分 | 036時間58分 |
大原模試 | 032時間21分 |
社労士過去問ランド | 027時間34分 |
LEC出る順社労士当たる!直前予想模試 | 026時間33分 |
シャロスタ | 024時間15分 |
クレアール | 020時間08分 |
よくわかる社労士 合格するための過去10年本試験問題集 | 018時間12分 |
ユーキャン一問一答アプリ | 016時間53分 |
みんなが欲しかった! 社労士の直前予想模試 | 013時間25分 |
Youtube動画 | 011時間09分 |
佐藤塾ワンコイン模試 | 010時間42分 |
その他諸々 | 032時間15分 |
1年目はユーキャンのテキスト、問題集をメインで学習を進め、2年目も違う年度のものとはいえ、実質同じ冊子を使用した為、この2つの教材の勉強時間が突出しています。
2年目は問題集はツボ、テキストは合格テキストをメインで使用しました。
模試(主にLEC)にも多くの時間を掛けた事が分かります。ただ1度解いただけで終わらせる事なく、何度も繰り返し解くことで知識を定着させる事が大事です。
秒トレ・大原トレ問アプリにも多くの時間を費やしています。移動時間やスキマ時間でも出来るのがアプリ学習のメリットであり、こうして時間にすると決して無視出来ない時間が積み重なって居ます。今後受験される皆様には是非とも活用されることを強くオススメします。
過去問の学習時間も長いですが、ある意味当然ですね。受験生のほとんどが過去問で対策をしていると思われます。そのため、他の受験生が解ける問題で落とすことがあってはいけません。過去問で出された論点は全て理解するという意識で学習を進めていきました。
無敵の社労士、社労士V、月刊社労士などの補助教材にもお世話になりました。独学だとどこまで教材に手を出したら良いか悩む所ですが、前述した通り無敵の社労士3、社労士V白書統計の2冊は特にオススメしたい教材です。
独学者の強い味方であるシャロスタも有益でした。講義動画や問題演習はもちろんですが、コミュニティでは試験に関する様々な有益な情報を逐一お知らせしてくれます。情報を得るのが難しい独学者でもここは心強いポイントです。
試験当日
試験当日の様子は別記事を作成してあるので以下の記事を参照してください。
自己採点では合格出来る予想は出来たものの、マークミスや、複数回答の兼ね合いで合格基準点が大きく上振れする可能性もある為、合格発表日までは決して気の抜けない形にはなりました。
合格発表
そして合格発表日、受験票と照らし合わせてホームページで番号を確認し、合格を確認することが出来ました。
一つずつ番号をずらしながら確認していたのですが、私の前の番号が38番も前だったため、いきなり自分の番号が出てきて面食らう形になってしまいました。
そして10月16日に成績(結果)通知書が速達で届きました。
おそらく厚生労働大臣が交代したことに伴う合格証書の遅れから、成績通知だけでも早く到着するように、ということなのかと推察します。
自己採点時と比較すると、労災問6が複数回答になっていたため+1点、雇用問4が予備校の解答速報と異なっていたため-1点の、都合±0点でした。
そして10月23日に書留で合格証書が到着しました!
実際に証書を手にすると特に実感が湧きますね。
今後の予定
社労士資格を登録するには実務経験が必要であり、実務経験が無い場合は事務指定講習を修了した上で登録をする必要があります。
私の場合社労士資格を目指した大きな理由は、現在の職場から転職する際に活用するためでした。
ただ、現状すぐ転職をする予定もなく、今すぐに社労士資格を用いて何かをするという予定はありません。
今後必要になってくる時も来るかもしれませんが、それはその時になったら改めて考えようと思います。
おわりに
今後、実際に使用した各教材についてのより詳細なレビュー記事などをアップする予定ですのでそちらもお待ち頂ける方はお待ち頂きたいと思います。
何か学習方法や教材についてご質問等ございましたらいつでもX(旧twitter)でのリプライやDM、または本ブログのお問い合わせページからご連絡頂ければと思います。分かる範囲で解答させて頂きます。
長くなってしまいましたがここまで読んで頂き感謝致します。
本記事が独学を含めて社労士試験に挑戦される方にとって何か少しでも参考になれば幸いです。
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