DCプランナー1級受験記~B分野3回目(合格)~

DCプランナー

本記事はB分野の3回目の受験記録となっています。基本的にはこの記事を読んで頂くだけで1~3回の勉強記録が分かるようになっていますが、参考までに2回目までの受験記録のリンクも貼っておきます。

1回目の受験記はこちらから

2回目の受験記はこちらから

合格までの全記録はこちらから

使用教材

試験対策としては1級用のテキストと問題集を使用しました。

2023年度版 DCプランナー1級試験問題集
一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター | 2023年06月05日発売 | 金融業務能力検定(日本商工会議所・各...
2023年度版 DCプランナー実務必携
(株)TIM Consulting | 2023年06月09日発売 | DCプランナー認定試験(1級、2級)対応。年金制...
DCプランナー1級合格対策問題集(2023年度版)
年金問題研究会 | 2023年11月01日頃発売 | 日本商工会議所・金融財政事情研究会共催のDCプランナー認定試験1級...

また、厚生労働省のサイトの確定拠出年金制度について書かれたページや資料を参考にしました。

確定拠出年金制度
確定拠出年金制度について説明しています。

勉強法

B分野勉強開始から合格時までに行った勉強を受験回毎に以下でまとめていきます。

1回目

1️⃣ テキストを読み込む
2️⃣ 問題集を解く。間違えた問題は理解して正解出来るまで繰り返す
3️⃣ 1️⃣と2️⃣を繰り返す。
4️⃣ 並行して厚生労働省の資料を読み込む

実務必携の該当ページを読んだ後、金財発行の問題集の問題を解いていました。

厚労省のサイトも読み込んでいました。このうち必ずチェックして欲しいのは「確定拠出年金制度における事務の流れ」です。テキストにも図はありますが白黒と言うこともあり分かりづらいので、厚労省はフルカラーでより分かりやすく示されているのでこちらで事務の流れは覚えましょう。

1回目の得点は67点。あと一歩でしたが本試験では自信がなかった問題も多く、知識の定着度としてはまだまだという実感もあり、不合格になるべくしてなったと感じました。

2回目

1️⃣ 新たに購入した問題集のテキスト部分を読む
2️⃣ 新たに購入した問題集を解く。間違えた問題は理解して正解出来るまで繰り返す
3️⃣ 1️⃣と2️⃣を繰り返す。
4️⃣ 並行して厚生労働省の資料を読む
5️⃣ 金財発行のテキスト・問題集を読む

2回目は新たに年金問題研究会発行のテキスト兼問題集を購入して取り組みました。問題が金財とは違う角度で問われているので、理解がより深まります。本試験と同一形式の模試もあるのでより本試験を意識した対策が出来ました。

また、厚労省のサイト内にあるpdfは全て読み込みました。前述の「確定拠出年金制度における事務の流れ」に加え、「確定拠出年金の拠出限度額」「確定拠出年金制度について(法令解釈通知)」「確定拠出年金の企業型年金に係る規約の承認基準等について」は特に繰り返し読み込みました。

2回目の得点は65点。これ以上やること無いと思う位はやった気でいましたが、点数には繋がりませんでした。むしろ点数が前回より下がってしまっているという結果となってしまいました。

3回目

1️⃣ テキストを読み込む
2️⃣ 問題集を解かずに読み込む
3️⃣ 厚生労働省の資料を読み込む

合格点に載せるためには、ひたすら読み込む事だと考えました。そこで、テキストはもちろん、問題については解くと時間がかかってしまうので、問題と答えを最初から読むようにしました。更に加えて厚生労働省の資料も繰り返し読むことに時間を使いました。

結果

1度目2度目は問題を解いていても合格出来る手応えはあまり無かったですが、今回はもしかしたら合格しているかもという手応えで、結果無事に合格することが出来ました。
以下点数の内訳です。

合計:80点
択一:10問中9問正解 9問×4点=36点
総合:44点
問11[規約の承認等] 10点
11-1:◯◯◯◯◯(5点)
11-2:☓(0点)
11-3:◯(5点)
問12[投資教育・運用指図概要] 15点
12-1◯(5点)
12-2◯◯◯◯◯(5点)
12-3◯(5点)
問13[個人別管理資産・手数料等] 9点
13-1◯◯◯✗◯(4点)
13-2✗(0点)
13-3◯(5点)
問14[終了の会計処理] 10点
14-1◯◯◯◯◯(5点)
14-2☓(0点)
14-3◯(5点)


択一で10問中9問正解出来た事。総合問題について問12が満点だったこと、最低でも問13の9点で踏みとどまった事が非常に大きかったです。結果として少し余裕を持って合格することが出来ました。

勉強時間

B分野の合格に掛かった時間は30時間48分(試験時間は除く)となりました。A分野が14時間32分だったので約2倍掛かったことになります。
確定拠出年金一つとっても、なかなか問われる論点が広く、知識の定着になかなか繋がらなかったことがここまで時間がかかってしまった理由だと感じます。また、問題集からそのまま出題された問題が殆どなく、更に試験終了後も問題が持ち帰れない為、間違っていた問題も分からず、復習が難しかった点も苦しんだポイントでした。

出題傾向

択一問題(問1~問10)

問1~問10は4つの選択肢から答えを選ぶ択一問題です。このうち問5と問10は私が受験した回は全て個数問題でした。
問題の難易度としてはそこまで難しいと思わせる問題は少なく、個数問題についても、明らかに正しいor誤りの肢も複数含まれているので、個数問題としては正答しやすく感じました。
配点は1問4点✕10問で計40点

合格するためにはここで10問中8問以上は取っておきたい所ですね。

総合問題(問11~問14)

問11~問14は総合問題となっており、各問題ごとに大きく3問に分かれています。
その内の1問は穴埋めが5つあり、それを語群から選択する問題です。別の2問は4つの選択肢ごとに正しいか誤っているかを選ばせる問題となっています。問14-3については毎回会計処理の計算問題が出題され、その答えを4つの選択肢から選ばせる問題となっていました。

問14は私が受けた回全てにおいて会計処理の知識及び特別損益額を求める計算問題が出題されていたので、ここは必ず出ると仮定し、特別損益額を確実に導けるようにしておきたいところです。

配点は問題毎に15点✕4問で計60点
各問題の中については各5点✕3問。穴埋めは1つの穴埋めごとに1点ずつ。それ以外は5点となっています。
5点問題が配点として非常に重く、かつ4つの選択肢ごとに正誤を判断し、全て正解していないと点数にならないと思われます。

より正確な知識を身に付ける事が合格への近道となるでしょう。

問われた論点まとめ

・消滅した退職給付債務確定拠出年金への移換金との差額を損益として認識する点、未認識項目を損益として認識するという点
・掛金拠出単位期間が12月から翌年の11月であること
・金額設定の変更回数は年に1回であること
・年金支給方法は事由が生じた月の翌月から始まり受給権が消滅したに消滅すること
・年金は開始してから5年を経過した以後に規約で定めれば一時金で支給することが可能
・企業型年金加入者を喪失した場合個人型年金加入者運用指図者となること
・企業型年金を導入するためには企業型年金規約を作成し、厚生労働大臣の承認を受けること
・企業型年金を実施する場合は第1号等厚生年金被保険者の過半数を代表する者の同意が必要
・簡易企業型年金では一部の添付書類が省略できること
・資産管理期間は運営管理業務の全部ではなく一部を再委託出来ること
・退職給付制度の終了の時点は全部終了の場合は制度の廃止日が終了の時点となること
・個人型年金において国民年金基金連合会が自ら行わなくてはいけず、委託することが出来ない事務について
・企業型年金において一度加入しないことを選択しても再度加入することは出来ること
・加入年齢が50歳以上の者に限り加入できない取り扱いとすることは可能であること
・22歳以上の者に限って企業型年金加入者とすることが出来るかどうか(出来ない?)
・第1号等厚生年金被保険者であれば企業型年金加入者となれるので、20歳未満であっても加入可能
・個人型年金加入者には国民年金保険料を免除されている者や農業者年金の被保険者はなれないが、障害基礎年金の受給権者は加入可能であること
特定期間および猶予期間は「3ヶ月以上」および「2週間以上」であること
・資産の移管額は毎年度初年度も含め均等に移換しなければならないこと
・企業型年金の老齢給付金の受給権者が、障害給付金の受給権者となった場合、老齢給付金の受給権は消滅すること
加入者他年金加入状況等変更届もしくは加入者被保険者種別変更届が必要なケース

今後の予定

3度目の正直でようやく合格することが出来ました。思っていた以上に苦労した分野となりました。
そして次はついに魔境と言われているC分野に突入します。しっかりと情報収集を行い、必要な学習を確実に進めて行き合格を勝ち取りたいと思います。


コメント

タイトルとURLをコピーしました