DCプランナー1級受験記~C分野1回目(不合格)~

DCプランナー

DCプランナー1級の受験記録です。
本記事はC分野の1回目の受験記録となっています。

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DCプランナー1級全記録はこちらから

使用教材

C分野で使用した教材を羅列します。詳細な使用方法については最終的に合格したら改めて別記事で記載する予定です。

テキスト・問題集

2023年度版 DCプランナー1級試験問題集
一般社団法人 金融財政事情研究会 検定センター|2023年06月05日発売|金融業務能力検定(日本商工会議所・各地商工会議所と一般社団法人金融財政事情研究会共催、CBT方式)「DCプランナー1級」の受験者の学習の利便を図るためにまとめた試験問題集です。「DCプランナー1級」は、A分野、B分野、C分野の3つの分野の試験か...
2023年度版 DCプランナー実務必携
(株)TIM Consulting|2023年06月09日発売|DCプランナー認定試験(1級、2級)対応。年金制度全般にわたる専門的な知識に加え、投資やライフプランの知識をカバー。確定拠出年金(DC)を核とした“企業年金総合プランナー”の実務を網羅。受験者必携!
DCプランナー1級合格対策問題集(2023年度版)
年金問題研究会|2023年11月01日頃発売|日本商工会議所・金融財政事情研究会共催のDCプランナー認定試験1級の受験者のための演習問題集。法制度改正動向と必須の重要項目の解説も掲載。演習問題は、主催者公表のガイドライン(出題範囲)に沿って内容を構成。巻末に本番試験と同構成(四答択一10問、総合問題4題)の模擬試験(解...
資産運用のパフォーマンス測定第2版 ポートフォリオのリターン・リスク分析
アセットマネジメントOne|2018年08月発売

Webサイト

FP1級ドットコム
FP1級の解説でNo.1を目指すサイト。試験の最新動向や過去問題の解説、質問用の掲示板など1級ファイナンシャル・プランニング技能検定に関係する情報を発信しています。トップページの過去問題一問一答で理解度を確認しましょう。
1級FP過去問解説(2級と3級も解説中!)〜ファイナンシャルプランナー資格の過去問を無料解説〜
1級FPの過去問解説。1級FPの過去問解説を無料公開しています。
FPWiki
FP学習の総合ポータルサイト!!
DCプランナー1級 C分野その1|ほんたん
DCプランナーの概要DCプランナーは、確定拠出年金だけに詳しい専門家ではなく、企業年金総合プランナーであり、年金制度全般や投資・資産運用、ライフプランについての専門的知識を兼ね備えています。年金教育の専門家として、企業・個人の公的年金、確定拠出年金、確定給付年金など性格の異なった年金制度を加入者目線で説明をし、個々人の...
DCプランナー1級試験攻略!C分野その2|ほんたん
前回の続きです。選択式対応・信託報酬は「毎日」引かれている。・販売手数料と信託報酬は別々の費用。・交付目論見書の本文には「順序」がある。  運用実績は「10年分」の実績を載せる。・運用報告書は、基準価額の推移、基準価額の主な変動要因、 最近「5年間」の基準価額の推移、分配金の表示等を記載。・資産配分は当初決めていた掛金...

Youtube

ほんださん / 東大式FPチャンネル
このチャンネルはほんださんがお金やFP試験について楽しく解説しているチャンネルです。暗記や勉強が苦手な方でも理解できるFP技能士試験の解説を行っています👍FP試験の解説でダントツで登録者数が多いYouTubeチャンネルで、今まで10万人以上の受験生に動画をお届けしてきました!ただ単語やしくみを気合やゴロ合わせで丸暗記し...
たかぴーの中小企業診断士試験 攻略チャンネル
皆さんこんにちは!中小企業診断士のたかぴーです。2022年度に中小企業診断士試験に合格しました。このチャンネルでは主に中小企業診断士試験の解説動画を配信しています。中小企業診断士の勉強はビジネスマンとしての知識・スキルアップにも繋がり、将来的に独立も目指せる資格です。一方で、興味はあるけど膨大な勉強量の前に挫折してしま...

勉強法

・テキスト読み
・(きんざい)問題集を解く→(年金問題研究会)問題集を解く
・不明点は1級FPのテキストで確認
・1級FPの問題集の該当範囲を解く 
・資産運用のパフォーマンス測定を読む(5章中心)
・1級FPドットコムを解く(金融資産運用のポートフォリオ運用・投資信託分野のみ)
・YouTube動画を見る

DCプランナー用のテキストは軽く読むにとどめ、問題集中心の学習としていました。FP1級で学んだ知識をかなり使うので、FP1級用のテキストや、YouTubeで知識を思い出しました。問題集に記載されている問題は全て理解して解けるようにし、問題集に載っていない問題にも対応出来るように資産運用のパフォーマンス測定を購入し、記載されている問題を解けるようにしました。ただ、5章以外は試験と関係ない箇所も多いため、関係無いところは読み飛ばしました。

ここまでのC分野の勉強時間は30時間48分で初回の受験に挑むことになりました。

結果

以下点数の内訳です。

合計:66点
択一:10問中9問正解 9問×4点=36点
総合:30点
問11◯☓◯ 10点
問12☓◯☓ 5点
問13☓◯◯ 10点
問14☓☓◯ 5点

あと1問正解していればという点数でした。択一問題は比較的点数が取れていましたが、総合問題で多く落としてしまっています。
恐らく配点は他の分野と同じ、択一4点、総合問題各15点、小問1問につき5点でしょうね。

また、本試験において、計算要旨が足りない足りないという声が多かったので、私も足りなくなるだろうと思い、試験開始前に紙が足りない場合はどうすれば良いかを尋ねた所、足りなくなったら手元のブザーを押して読んでください。最初から余分に渡す事はしていませんということでした。

結果的には用紙は1枚でギリギリ足りたので追加をすることはありませんでした。試験時間は90分みっちり使い果たしました。見直しの時間を考えると時間的な余裕は全く無かったです。もっと欲しいと思う位でした。

出題傾向

択一問題(問1~問10)

4肢択一問題が10問です。私が受けた時はこのうち問9のみが個数問題でした。
以下で出題された問題を覚えている範囲で書き出します。

問1:投資信託における運用管理費用(信託報酬)
直接費用と間接費用の区別が問われる選択肢がありました。監査報酬や信託報酬は間接費用信託財産留保額は直接費用になります。年金問題研究会問題集の基礎問7が参考になります。

問3:時間加重収益率の計算
きんざい問題集問2-5の類題です。時間加重収益率の解き方を分かっていれば難なく解ける問題でした。

問4:標準偏差(リスク)の考え方
・1年後にリスクが-a%~b%である確率は68.3%か?
・2年後にリスクが-c~d%である確率はxx%より大きいか?
のような選択肢が計4つ与えられて正しいものを選ぶ問題だったかと思います。
1年後のリスクの範囲は素直に判断出来ますが、2年後がどうなるのか判断が付きませんでした。
仮に1年後の平均リターンが5%だった場合の2年後のリターンは
1.05*1.05-1=1.1025-1=0.1025≒10.25%
1年後のリスクが20%だった場合の2年後のリスクは20%に√2を掛けて28.2%
というように求めていけば正答が判断出来るのかなと思いました。
このあたりについては以下のブログを参考にさせて頂きました。

長期保有のメリットを統計的に検証:元本割れ確率の試算方法
「ポートフォリオの作り方:最大損失の目安を算出する方法」の中で、ポートフォリオにおけるリターンとリスクについて書きました。また、リターンとリスクを正規分布という統計上の考え方に当てはめることで、最大損失の目安を算出する方法について解説しまし

問5:共分散の計算問題
共分散の計算問題でこちらも問題集の類題をしっかり解けるようになっていれば問題なかったです。

問6:株価指数
TOPIXや日経225の特徴を答える問題です。きんざい問題集問3-6~3-8辺りを理解しておけば解けるでしょう。

問7:ベータ(β)値
TOPIXが10%上昇する時に資産Aは何%上昇するかという問題です。類題としてはきんざい問題集問3-15になります。値は大まかですが以下のような感じだったと思います。

リターンベータ
資産A17%1.2
TOPIX14%1.0
安全資産利回りは2%

ポートフォリオの期待リターン=無リスク金利+β(市場全体のリターン-無リスク金利)
上記から2+1.2✕(14-2)=16.4%

式に当てはめるとこうなると思いますが、これは期待リターンなので、これでTOPIXが10%上昇する場合に資産Aが何%上昇するのかが分かりません。問題集だと市場全体のリターンと上昇の%が同じだったので素直にこの計算通りで良かったのですが、本問題だとここから16.4%*10%/14%=11.7%にするのが正しいのでしょうか?一応選択肢としては%が低い順に
1)?
2)12.0%
3)12.1%
4)?
となっていたので、単純に無リスク金利を考えれば12.0%より低いので1)を選べば良かったのでしょうか・・・?択一の中では唯一間違えた問題でした。

問8:リバランス、配分変更とスイッチング
リバランス、配分変更とスイッチングの定義が問われました。きんざい問題集問3-19が類題にあたるでしょう。

問9:ライフプランの作成と見直し
ライブイベントごとの予算額は現在価値キャッシュフロー表においては将来価値で計上するのが望ましいという知識を問われる選択肢がありました。きんざい問題集問4-3~4-4が参考になります。

総合問題(問11~問14)

総合問題は各肢につき正誤を判断させる問題もいくつかありましたが、A,B分野は4肢であったのに比べて、C分野では3肢を判断する形での出題がいくつか見受けられたので、幾分優しいと感じました。それでも問題集での出題実績が無い問題も多く、非常に苦しめられました。
以下、大問毎に覚えている範囲で詳しく見ていきます。

問11

問1 標準偏差を求める問題
問2 期待収益率を求める問題
問3 ポートフォリオのリスクの問題

問1と問3は問題集でも頻出のオーソドックスな問題でした。
問2は問題集でも見ない問題で、1年後の、シナリオ毎の基準価額と分配金が与えられた上で期待収益率を求めるものでした。

恐らくは(1年後の基準価額+分配金)÷現在の基準価額で収益率を出し、シナリオ毎に加重平均して出すのでしょうか。初見だったので戸惑い、間違えてしまいました。

問12

問1 運用商品説明
問2 期待効用と期待リターン
問3 パフォーマンス評価指標

問2はきんざい問題集問2-21の値を変えただけの問題だったと思います。ここの計算をしっかりと出来るようにしておきたいところです。
問3はシャープレシオやトレイナーレシオの特徴を答えさせる個数選択問題だったかと思います。それぞれの語句の定義を確実に理解しておきたいところです。

問13

問1 資産運用状況の分析
問2 3資産のポートフォリオのリスク
問3 今後の運用検討

問1はきんざい問題集問5-5と5-6の類題だったと思います。累積収益率の計算をしっかりと出来るようにしておきたいところです。
問2はポートフォリオのリスクですが3資産となっている場合です。年金問題研究会の問題集応用編問8に類題があるので解けるようにしておきたいです。

問14

問1 住宅ローン一括返済時の額
問2 インフレを考慮した毎年の受取額の原資を求める問題
問3 年金繰り下げ時の受給額

問1は「60歳時点で残存期間5年、金利3%で年間返済額120万円の場合の一括返済額」
という問題だったかと思います。

一括返済額をx万円とすると、年間返済額120万円を求める式は
x万円÷4.7171(3%5年の年金現価係数)=120万円
これよりx≒566万円

これで正しいかどうかは分かりませんが・・・。

問2は前述したほんたんさんのブログに記載のある問題とほぼ似通っていました。具体的には以下のような問題だったと思います。
「インフレを40歳から60歳までの20年間を2%、60歳以降を0%とした場合、毎年現在価値にして60万円を20年間受け取りたい。利率は3%として、この場合に60歳時点でいくら必要か」
問題集でも類題が無く、どのように計算するのかが分からずに結果として間違えてしまいました。
落ち着いて考えてみると以下の通りになるんでしょうか?

60万円✕1.4859(2%20年の終価係数)=89.154万円
89.154万円✕15.3238(3%20年の年金現価係数)≒1366万円

試験中は選びませんでしたが、1366万円の選択肢が確かあったように思います。が、これで合っているかも不透明です。そもそも問題文がこの通りでない可能性もありますので。

問3は70歳時の年金の受給額を求める問題だったと思います。年金額に加えて退職金を5年運用したものも加算する必要があったような気がしましたが、ポイントは0.7%✕12か月✕5年=42%増が導けることを試されている問題だったかと思います。素直な問題でした。

今後の予定

インフレ問題及び住宅ローン問題に全く対応出来なかったのが不合格の大きな原因だと考えます。類似問題が問題集に無い問題も多く、悩んだ問題については前述の通り正解だと思われる導き方の考察はしましたが、これで合っているとも限りません。
一方で、リバランス後のβや最小分散ポートフォリオといった難問は出題されなかったのは良かったですが、次回出題されても解けるようにしたいところです。リバランス後のβはどのように計算するのかが分からないので出たら諦める他ないですかね・・・。
受験した感覚としては、合格すること自体は充分可能であると感じたので、また近いうちにリベンジをしようと思います。

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