DCプランナー1級受験記~C分野2回目(合格)~

DCプランナー

C分野、2回目の受験で合格した記録です。

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使用教材

テキスト・問題集

https://books.rakuten.co.jp/rb/17511949/?l-id=search-c-item-text-01
全て理解して解けるようになるまで繰り返しました。

https://books.rakuten.co.jp/rb/17517348/?l-id=search-c-item-text-03
A,B分野は熟読しましたが、C分野では数回流し読みした程度でそこまで重点を置かなかったです。

https://books.rakuten.co.jp/rb/17685104/?variantId=17685104
こちらも全て理解して解けるようになるまで繰り返しました。本番と同じような問題もいくつかあったのでこちらも購入していないと合格は難しかったです。

https://books.rakuten.co.jp/rb/15578004/?l-id=item-c-pbook-n
旧twitterでこのテキストが参考になったという意見を見て購入したものです。5章を中心に読みました。正規分布の問題が前述の問題集では殆ど掲載されていなかったので、このテキストで演習問題で理解出来たおかげで本試験でも点数に繋がりました。ただDCプランナー試験範囲外の分野も多く、効率的に学習するためには取り組むを絞って学習するのが良いでしょう。

Webサイト

https://fp1-siken.com/
ポートフォリオ、投資信託の分野に限って一問一答で演習問題を何度か解きました。1級に加えて2級も使用しました。

https://fp1test.com/
FP1級ドットコムの問題で理解出来なかった問について解説を確認するために使用しました。

https://fpwiki.com/
金融資産運用分野の該当箇所を読み、知識の整理に活用させて頂きました。

DCプランナー1級 C分野その1|ほんたん
DCプランナーの概要DCプランナーは、確定拠出年金だけに詳しい専門家ではなく、企業年金総合プランナーであり、年金制度全般や投資・資産運用、ライフプランについての専門的知識を兼ね備えています。年金教育の専門家として、企業・個人の公的年金、確定拠出年金、確定給付年金など性格の異なった年金制度を加入者目線で説明をし、個々人の...

https://note.com/lovely_hontan2/n/n59dae6e407fc
C分野で具体的にどのような問題が出題されるかどうかが記載されたnoteになります。ここからそのまま出題された問題もあり、非常に参考にさせて頂きました。

Youtube

https://www.youtube.com/@HondaFP
「共分散と相関係数」「シャープレシオとインフォメーションレシオ」「CAPMとβ」「ジェンセンのアルファとトレイナーレシオ」「デュレーション」の動画を繰り返し視聴しました。

https://www.youtube.com/@takapi-shindanshi
「CAPM」「効率的フロンティア」の動画を複数回視聴しました。

勉強法

以下でC分野の学習開始から合格までの勉強の流れを記載しています。

☑問題集(きんざい・年金問題研究会)を解けるようになるまで繰り返す
☑YouTubeやテキスト・Webサイトを用いて必要知識の確認、理解をする
☑実際に出題された問題を基に解答を導けるようにする(noteや本試験を参考)

問題集(きんざい・年金問題研究会)を解けるようになるまで繰り返す

問題集に未掲載の問題からも多く出るので、最低限問題集の問題は解けるようになっていないとなかなか対応出来ないと思います。そのためこの2冊に掲載されている問題は理解して解けるようになるまで繰り返し解きました。

YouTubeやテキスト・Webサイトを用いて必要知識の確認、理解をする

DCプランナー1級C分野はFP1級の金融資産運用と範囲がかなり重複しています。そのためFP1級の教材が非常に役立ちました。問題を解いていて理解出来なかった点についてはこれらを確認することで理解の促進に繋がりました。

実際に出題された問題を基に解答を導けるようにする(noteや本試験を参考)

問題集で対策はしていても、いざ本試験で解いた事が無い問題に遭遇するとなかなか対応するのは難しいです(少なくとも私は)。そのため、実際に受験された方の声は非常に参考になります。
1回目の受験に際しては前述した受験された方のnoteを参考に、実際に出題された問題を確認して理解した上で試験に挑みました。ただそれでも本試験では初見の問題に対応出来なかったので、本試験で出題された問題を思い出し、答えを導く方法を調べ、再度同じ問題が出題された時にも対応出来るようにしました。

結果

合計:73点
択一:10問中7問正解 7問×4点=28点
総合:45点
問11◯◯◯ 15点
問12☓◯◯ 10点
問13◯◯✗ 10点
問14☓◯◯ 10点

前回の66点より+7点でギリギリ合格していました。択一でも総合問題でもあと1問間違えていれば不合格だったので、点数を見た時は嬉しさより危ないという気持ちが強かったです。
択一は前回試験よりも悩んだ問題が多く、点数が伸びませんでしたが、総合問題でそこそこ点数を稼げた結果、なんとか合格点に足が引っかかりました。

今回は1回目の受験で試験傾向がある程度掴めて居たため、試験時間には比較的余裕がありました。一周した時点では40分弱余っていたでしょうか。それでも途中で時間が掛かった問題は飛ばしたりしていましたので、結果的に試験終了ボタンを押したのは試験終了5分前でした。この見直しで解答を変えて正答だった問題が2問あったので、やはり試験時間に余裕を持つ事は大事だと実感しました。

出題傾向

択一問題(問1~問10)

問1:投資信託における委託者・受託者・受益者・販売者
間違えた問題です。それぞれの立場で出来る事や出来ない事を問われました。きんざい問題集問1-1が類題にあたります。受託会社は信託財産の名義人となるという点が論点になりました。

問2:投資信託約款
投資信託約款は厚生労働大臣に届け出なければならない(選択肢は財務大臣となっていました)。約款の変更には議決権の3分の2以上の賛成が必要。

問3:金額加重収益率
金額加重収益率の計算問題です。きんざい問題集2-4の類題にあたります。年初に100万円投資、2年目に100万円追加して最終的に2年目の年末は374万円になった場合の金額加重収益率を求めよという問題だったかと思います。「374万円」の値はうろ覚えです。
100万円✕(1✕r)^2+100万円✕(1✕r)=374万円の式からrを求める形になると思います。

問4:正規分布
リスクとリターンを与えられて-x%以下になる確率を求める問題だったかと思います。この類の問題は問題集にはあまり例がありませんが、「資産運用のパフォーマンス測定」で詳しく解説され、例題もあるので、そちらで理解出来ました。

問5:共分散
オーソドックスな共分散を求める問題でした。きんざい問題集問2-3参考。

問6:株価指数
S&P500やダウ、TOPIX、MSCI-KOKUSAIなどの株価指数の特徴の問題です。MSCI-KOKUSAI指数は日本を除く先進国22カ国の主要銘柄を対象としていることに注意です。きんざい問題集問3-9参考。

問7:トラッキングエラー
きんざい問題集問3-10の数値を変えただけの問題だったかと思いますが間違えてしまいました。

問8:ポートフォリオのリバランス、リアロケーション
リバランス、リアロケーションの定義が理解出来ているかが問われました。きんざい問題集問3-19参考。

問9:ライフプランニングとキャッシュフロー表
個数問題でした。間違えてしまいましたがどこを間違えたのかは不明です。
ライブイベントごとの予算額は現在価値キャッシュフロー表においては将来価値で計上するのが望ましいという知識を問われる選択肢がありました。きんざい問題集問4-3~4-4参考。

問10:高齢社会における資産形成・管理
個数問題でした。高齢期には投資資産は全て解約するのが望ましい(→☓)というような選択肢など、ある程度常識で解ける問題だったかと思います。

総合問題(問11~問14)

問11、問13、問14は初回受験時と同じ問題だったと思います。

問11

問1 リスクの計算
問2 期待リターンの計算
問3 ポートフォリオのリスクの計算

前回と全く同じ問題だったと思います。前回は問2を間違えてしまいましたが、
(1年後の基準価額+分配金)÷現在の基準価額で収益率を出し、シナリオ毎に加重平均して出すという形で求められ、今回は正解出来ました。
問1と問3はオーソドックスな計算問題でした。

問12

問1 インフレと資産クラス
問2 ジェンセンのアルファ
問3 パフォーマンス比較

こちらは初見の問題でした。問題集にも類題はありませんでした。
このうち問1と問3は3肢のうち正しい選択肢を選ぶ(複数回答)形式だったと思います。

問1の選択肢の1つは、
「20年間2%インフレした場合で現在価格が60万円である場合、20年後はこの60万円は
60万円✕(20年2%の現価係数)の価値になっている」(→◯?)
ような問題だったと思います。

問2ジェンセンのアルファを求める計算問題でした。単純な計算問題で易問でした。

問3はβやシャープレシオが与えられた表からどの投資信託が優れているかを判断させる選択肢が中心でした。類題も無く判断にやや困りましたが、結果的に正答だったので、素直に考えれば解ける問題だったのかと思います。

問13

問1 資産運用状況の分析
問2 3資産のポートフォリオのリスク
問3 今後の運用検討

前回と同じ問題だったと思います。
問1は月次リターン実績表から3か月間のファンド収益率を求める問題です。きんざい問題集5-5の問3及び5-6の問1(3)の数値を変えただけの問題になります。
問2は3資産のポートフォリオのリスク。年金問題研究会の問題集応用編問8を参考にして解けるようにしておきたい問題です。
問3は正しい選択肢を選ぶ(複数回答)形式だったかと思います。前回合っていたのに今回は間違えてしまいました。投資信託をベンチマーク収益率及びベンチマークリスクと比較して評価する選択肢があったと思いますがどこで間違えてしまったのかは不明です。

問14

問1 60歳時点における運用結果
問2 インフレを考慮した毎年の受取額の原資を求める問題
問3 年金繰り下げ時の受給額

前回と全く同じ問題だったかと思います。ただそれでも問1は間違えてしまいました。
問1の内容は
50歳時点で退職金が500万円残っていた場合、それを10年間金利3%で運用したとする。
一方、50歳時から毎月5万円を個人年金に拠出し、それを10年間金利3%で運用する。
そして60歳時点で残存期間5年、金利3%で年間返済額120万円で、住宅ローンを一括返済したとする。
上記の場合、60歳時点で手元に残る金額はいくらか。

というような問題だったかと思います。
①退職金の500万円✕(3%10年の終価係数)
②毎年60万円✕(3%10年の年金終価係数)
③120万円✕(3%5年の年金現価係数)
①+②-③

のように解答を導いたと思うのですが、間違えてしまいました。どこかで勘違いをしているのか、計算ミスだったのかは分かりません。

問2は前回の記事の繰り返しになりますが、「インフレを40歳から60歳までの20年間を2%、60歳以降を0%とした場合、毎年現在価値にして60万円を20年間受け取りたい。利率は3%として、この場合に60歳時点でいくら必要か」

60万円✕1.4859(2%20年の終価係数)=89.154万円
89.154万円✕15.3238(3%20年の年金現価係数)≒1366万円

上記で導けると思います。

問3は70歳時の年金の受給額が求められるかどうかです。5年繰り下げた場合の増加率0.7%✕12か月✕5年=42%増を求められれば大丈夫です。

おわりに

A分野2回、B分野3回、C分野2回の合計7回の受験でようやくDCプランナー1級に全て合格することが出来ました。改めてDCプランナー1級全体のまとめの記事は作成しますが、全体を通してとても楽しく勉強出来ました。特にC分野はFP1級を勉強していた時のことを思い出しました。A、B分野は今後の社労士受験にも活かせると思うので、引き続き知識のブラッシュアップに努めようと思います。

最後に科目毎の勉強時間まとめです

A分野:14時間32分+試験時間1時間50分(2回)=16時間22分
B分野:30時間48分+試験時間2時間20分(3回)=33時間08分
C分野:37時間51分+試験時間2時間55分(2回)=40時間46分
合計:83時間11分+試験時間7時間5分(7回)=90時間16分

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