DCプランナー2級ってどんな試験なの?
合格するためにはどんな勉強をすれば良いの?
この記事を見ると以下の事が分かります。
DCプランナー2級に約40~50時間の勉強時間で一発合格しました。
決して簡単な試験ではありませんが、しっかり対策をすることで合格することは可能です。以下で詳しく解説していきます。
DCプランナーとは?
DCプランナーの「DC(Defined Contribution (Plan))」とは「確定拠出年金」のことですが、DCプランナーはDCだけに詳しい専門家ではありません。年金制度全般にわたる専門的な知識に加え、投資やライフプランに関する知識までを併せもつ、公共性と専門性を兼ね備えた、“企業年金総合プランナー”です。
DCプランナーは、年金教育の専門家として、年金制度全般にわたる正しい知識を普及・啓発する役割を担うとともに、新しい年金制度を適切に運営・管理する実務家として、法令を遵守し、加入者保護の視点から説明責任や受託者責任を果たす、といった役割が期待されています。
https://www.kinzai.or.jp/dc/index.html
2級に求められるレベル
確定拠出年金やその他の年金制度全般に関する基本的事項を理解し、金融商品や投資等に関する一般的な知識を有し、確定拠出年金の加入者・受給者、確定拠出年金制度を実施する企業の福利厚生担当者などに対し説明できるレベル。
https://www.kinzai.or.jp/dc/outline
確定拠出年金は当然として、それだけではなく年金制度や投資といった幅広い知識を兼ね備えた人財を育成するための資格ということです。2級であっても企業の担当者に説明可能なレベルということで、高い知識レベルを要求される試験と言えるでしょう。
2級試験詳細
試験範囲
1.年金・退職給付制度等
2.確定拠出年金制度
3.老後資産形成マネジメント
試験時間
120分
出題形式
四答択一式30問、総合問題10題
合格基準
100点満点で70点以上
試験は3分野に分かれています。合格点は70点以上なので捨てて良い科目はありません。
全ての分野において高いレベルの知識が求められます。
試験時間は2時間と、余裕は比較的あるでしょう。
合格率
2021年9月6日以降より試験はCBT方式になっており、その後は合格率は公式には発表されていないようです。
それ以前の合格率については30%~50%台で推移しており、合格率から見ても簡単な試験ではないことが分かります。
試験日程
CBT方式で通年実施しています。
CBTでの受験方法など詳細については詳しくは以下のサイトを参照にして下さい。
登録制度
試験合格後、資格を登録することで2級DCプランナー(企業年金総合プランナー)の称号が付与され、名刺等へ表記する事が出来ます。
その後は2年毎の更新制度となっており、登録更新料は11,000(税込)となっています。
教材紹介
2024年度版 DCプランナー実務必携
2024年度版 DCプランナー2級試験問題集
DCプランナー2級合格対策テキスト(2024年度版)
DCプランナー2級合格対策問題集(2024年度版)
教材についてはきんざい発行のテキスト・問題集
年金問題研究会発行のテキスト・問題集があります。
私は年金問題研究会発行のテキスト・問題集を使用しました。
実務必携は1級対策で購入しましたので、1級を見据えている方は「きんざい」。
とりあえず2級だけ合格出来れば良い方は「年金問題研究会」の教材を使用するのがオススメです。
私の学習方法
全ての分野において共通することは、まずはテキストを通しで一読するということです。
その後問題集で実際の問題を解いてみる、という流れになります。
A分野(年金・退職給付制度)
テキストを読んだ後、問題集の全ての問題を3周し、苦手な問題については加えて繰り返し行いました。
B分野(確定拠出年金制度)
テキストを読む→問題を解く→テキストに戻り確認する
以上を繰り返し行い、問題集は3周しました。
C分野(老後資産形成マネジメント)
FPでいうと金融資産運用分野と被る分野です。
投資経験もあり、学習は非常にしやすかったです。
他分野同様、テキストを一通り読み、その後過去問を繰り返し行うという形で進めました。
全分野を通じて、問題集については全問題を3周しました。その上で、間違えたり自信が無かった問題については追加で周回を行い、問題集に載っている全問題について理解出来るまで行いました。
また、分かりづらい箇所に関してはYouTubeに勉強出来る動画が色々とアップされているので、そちらを参考にされるのも良いでしょう。
私のオススメはほんださん / 東大式FPチャンネルです。年金や確定拠出年金についても解説されているので、苦手な分野については動画を探してチェックすると理解が進むと思います。
勉強時間
全分野を通じて勉強時間は40~50時間くらいになりました。
FP2級で学んだ際の知識を活かす事が出来た為、この程度の勉強時間で済んだと思いますが、完
全な初学者だと50~70時間程度は必要だと考えます。
受験結果
2022年1月受験
年金・退職給付制度等 12点/20点
確定拠出年金制度 16点/20点
老後資産形成マネジメント 18点/20点
総合問題 26点/40点
計72点/100点 合格
合格点が70点ですのでギリギリでの合格となりました。
老後資産形成マネジメントでの高得点が合格に繋がりました。
総合問題については、過去問題集では5題×3問でしたが、CBTでは10題×2問になっていました。
選択肢が3つ与えられ、その1つごとに合っているかを選ぶ形式の問題が非常に多く、過去問題集に掲載されていた4つの選択肢から1つを選ぶ形式よりも難しく感じました。
全分野について最低6割は確保出来たので、いかに苦手分野を作らない事が大事な試験だと感じます。
合格後の登録については現状仕事で使う事も無いこと、維持費がかかるので行いませんでした。
(※後日DCプランナー1級合格時に登録を行いました)
おわりに
この資格は他の資格、特にFP試験との関連性が高いと考えます。
私自身、DCプランナー2級の合格を基礎にして、FP1級試験の合格に繋げる事ができました。
その後、DCプランナー1級に合格することが出来ました。
DCプランナー1級に関する記事はこちら
この記事を見て興味を持たれた方は是非ともDCプランナー試験の受験をご検討頂ければと思います。
最後までご覧いただきありがとうございました。
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